会期:2023.11.17 – 2023.11.19 会場:JIEXPO Kemayoran
2017年から開催されてきたアートフェア、アートジャカルタへ。
東南アジアの現代アートにフォーカスし、インドネシア、シンガポール、台湾、中国、フィリピン、タイ、オーストラリア、日本などアジア圏内の現代アートギャラリー約80軒が一同に集結する貴重な機会だ。アートジャカルタは、他のアジアで開催されているアート・バーゼル香港や、フリーズソウルとは異なり、出展ギャラリーのほぼ全てがアジア圏内からというのが画期的。まさにアート業界も発展真っ只中のジャカルタで、アジア圏内の現代アートがどのように蠢いているのか。
会場は何というか、行きにくい場所Kemayoranのエキスポ会場。ビッグサイトの田舎版みたいなところ。よく重機とか機械系の博覧会みたいなものをやっているイメージ。ちょっと年季の入ったところだが、エリアに近づくとだんだんアートジャカルタの案内が出てくるも、初見の人はかなり行きにくいと思う。
チケットはオンラインで事前に取ることができたが、いつものごとくクレジットカードが弾かれるので、現地でバーコード決済。大人1人1500円程度。こどもについては何も言われなかったけれど、大人と同じように入場のリストバンドを巻いてくれた。会期は17日から19日だが、初日は招待者のみ。一般公開は18、19の2日間となる。
開場の11時に入場したが、受付も会場も適度な混み具合で見やすい。さすがしっかり空調も効いていて安心。2日目に行ったが、結構売れているものが多い印象。インドネシアでも投資対象にアートが段々注目されているとのこと。


日本からはMizuma Gallery、OTA Fine Arts、Whitestone Gallery、Contemporary Tokyo、LSDが出展。学生の頃、まだ中目黒の茶色い雑居ビルの中にあったMizuma Art Galleryによく通っていたことを思い出す。ジャカルタに来て、こんな形で見ることになるとは感慨深い。大きなスペースでインドネシアのアーティスト、イワン・エフェンディの作品を展示していた。


美術館とはまた違って、次々と作品が見られるので息子は全く飽きずに鑑賞できていた。アートフェアならではのキャッチーな作品が多いので、次から次へと移動しながらで息子も退屈しない。子連れはたまに見かけるくらいで少なかったが、こどものワークショップも開催しているようだったので、歓迎はされているみたい。


簡易的ながらもそれがオシャレな飲食スペース。コーヒーやケーキから、クラフトビールまであるのはさすがアートのイベント。確かに、ジャカルタ市内ではあるが、美術館なんかと比べるとヒジャブの方が少なかった印象。ジャカルタでは珍しく英語が飛び交う。息子はカフェラテとおっとっとで休憩。ここだけ屋外なので暑い。


全体的に見て印象的だったのは、メディアアート、インスタレーション、映像系がほぼ無かったこと。大型立体作品はいくつかあったけれど、圧倒的に平面、買えそうな大きさの立体作品が多い。アートフェアだから当たり前かもしれないが、東京アートフェアでももっと映像系はあるだろう。まだまだこちらでは人気が無いのか、所有する意味が無いのか。それと、リーフレットを用意しているところも少なかったように感じる。あとはジョグジャカルタのギャラリーがやっぱり多い。ジャカルタにもギャラリーはあるが、まだまだインドネシアのアートシーンはジョグジャカルタの方が圧倒的に勢いがあるのだと感じる。ジョグジャはジャカルタからひょいと気軽には行けないし、子連れでギャラリー巡りを決行するにはまだまだハードルが高いため、こうしたアートフェアでまとめて少しずつでも息子と見られるのは大変ありがたい。
アジアを代表する国際的アートフェアに成長したアートジャカルタ。このあとには屋外展示中心のアートジャカルタガーデンズも控えている。アートマーケットとして確実に急成長しているジャカルタで、次はどれくらい日本のギャラリーが進出してくるのかとても楽しみ。こうしたアートフェアで日本の作家の作品を見ることで、アジアの現代アートの世界で日本がどのような立ち位置にあるのかを考えるきっかけになる。他国の作品でも確実に日本から影響を受けている作品が多数見受けられたし、日本のギャラリーが東南アジアの作家を発掘して扱っているのも面白い。今はほぼまっさらな気持ちで作品を見ることができるので、息子と同じ目線で楽しみたい。


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